②「AI-OCRと他ツール」の組み合わせでできること

前回は「AI-OCRとは?」についてご紹介しました。

 

人手不足などの理由により、多くの企業でまだまだ課題となっている生産性の向上。
その課題解決のために、現在はOCRが広く導入されています。

中でも最近注目されているのが、OCRと他ツールを組み合わせたアプローチ方法です。
そこで今回は「OCRと他ツールを組み合わせてできること」についてご紹介していきたいと思います。

 

RPAとは?

RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、通常人間が手作業で行っている定型な業務を、ロボットが代わりに実行するシステムです。

それではまず、RPAの具体的な機能や用途についてご紹介します。

 

RPAの機能・用途

RPAは、手順化できる単純作業やルーチン業務に適用されることができます。
主に以下のような業務においてRPAの活用が可能です。

 

・データ抽出

・テキストの転記作業

・メール送信

・会計作業

 

RPAの仕組み・メリット

RPAの仕組みについて簡潔に説明すると、「自動化に必要な部品を組み合わせて、プログラムを構築する」ことになります。ここで言う要素には、例えば以下のものが含まれます。

 

・Excel起動

・ボタン押下

・データ入力

・メール送信

 

これらを組み合わせて動作のシナリオを作成することで、自動化プロセスを実現できるのです。

では次に、RPAを導入するメリットです。

最大のメリットは何と言っても、作業にかかる時間の削減です。
誰でもできるような単純作業をロボットに任せることで、従業員が本来の業務に充てる時間を増加できます。

また、作業を自動化することで、従業員の入力ミスや確認漏れなどの人為的ミスの防止にも繋がります。

取引先へ提示する重要書類は、ミスをすると会社の信用に関わるため注意が必要です。
RPAを利用して正確な処理をすることで、トラブルを未然に防ぐ効果も期待ができます。

何より、業務効率化は従業員のモチベーション向上に繋がる、ということも大事な事項ですね。

 

RPAとOCRの組み合わせでできること

RPAについてご説明したところで、今度はOCRとの組み合わせで出来ることをご紹介します。

RPAはデータの抽出や入力を行う技術であり、OCRはスキャンした画像から文字データを読み取ることに特化しています。この二つの技術を組み合わせることで、画像から文字を抽出するだけでなく、そのデータを直接入力することが可能になります。

従業員は、入力されたデータをもとに経理業務を遂行することで、一連の作業を完了させることができるのです。
そのため、作業の効率は格段に向上します。

また、RPAとOCRを組み合わせることで、単純作業にかかる時間の短縮だけでなく、
一層人的ミスによるリスクの軽減にもつながります。

PRAやOCRをそれぞれ単独で利用するよりも、対応領域の範囲が拡大するため、業務の効率化が期待されます。

 

「AI-OCRとRPAの組み合わせ活用事例」はこちらから

 

RPAについてご説明したところで、それでは次にAPIについてご紹介していきますね。

 

APIとは

APIとは、正式にはApplication Programming Interface
(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)といいます。

簡単に言うと、自社が開発したアプリケーションに、他社が開発したアプリケーションの機能を統合するというイメージです。

 

APIにはこれと言った決まった機能はなく、提供者が定めた仕様やルールに基づいて機能が提供されます。
アプリケーション間で機能を連携させたり拡張したりすることを「API連携」と呼びます。

このAPI連携を活用することで、ゼロからプログラミングを行う必要がなくなります。
迅速かつコストを抑えた形で、開発するシステムの機能拡張や利便性の向上を実現することが可能です。

 

APIの仕組み・メリット

先述しましたがAPIとは、異なるソフトウェアやプログラムを統合・連携するための機能を指します。

API連携のプロセスは、「API利用者が提供元にリクエストを行い、それに対して提供元がレスポンスを返す」という形で構成されています。

 

APIの提供者は、リクエストに対するレスポンスを事前に設定し、どのような状況で連携を行うかを明確にルール化する必要があります。

APIを利用する側に自社のプログラムの一部を提供するためには、セキュリティを考慮したAPI設計が重要です。

 

では次にAPIのメリットです。

API連携の最大のメリットは、他社のシステムと統合することでアプリケーション開発の効率を向上させる点にあります。従来は、必要な機能をすべて自社で開発しなければなりませんでしたが、API連携を利用することで機能開発の負担が軽減され、システム開発の難易度が低下します。

また、工数の削減により、開発にかかるコストや時間も減少し、他の業務にリソースを振り分けることが可能になります。これにより、開発者の負担が軽減され、現場の生産性向上が期待できます。

 

こうして開発コストを削減することで、顧客に対してより手頃な価格で商品を提供したり、より多様なサービス展開が実現可能になります。

その結果、大いに顧客満足度の向上が期待できるでしょう。

 

LAQOOTとAPIの組み合わせでできること

OCRとAPIを組み合わせることで、基幹システムにデータ化された
情報を自動的に取り込むことが可能になります。

 

通常、データ化された情報はCSV形式で基幹システムに取り込まれますが、API連携を行うことで、データ化が完了した後に自社の設定したシステムに自動的に情報を取り込むことができます。

LAQOOTとAPIを連携させることで、
AI-OCRとクラウドソーシング作業者による高精度なデータが自動的に取り込まれます。

 

LAQOOTとAPIを組み合わせ、一緒にプロセスのシームレス化を目指しましょう。